グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


看護部

ホーム  > 看護部  > 教育について  > 新人教育

新人教育

新人教育の基本方針

東京かつしか赤十字母子医療センターでは、以下の5項目を教育の基本方針としています。
1新人看護職員が基礎教育で学んだことを土台に、新人看護職員研修で臨床実践能力を高め、生涯にわたって経験し獲得したことを蓄積し、自己研鑽することを目指す。
2医療における安全の確保及び質の高い助産・看護の提供は重要課題である。
安全で安心な療養環境を保証するため、組織的に職員の研修に取り組むものであり、新人看護職員研修はその一環として位置づけられる。
3新人看護職員研修は、助産・看護基礎教育では学習することが困難な、チーム医療の中で複数の患者を受け持ち、多重課題を抱えながら、助産・看護を安全に提供するための臨床実践能力を強化する。
4専門職業人として成長するためには、新人看護職員自らがたゆまぬ努力を重ねることは言うまでもないが、新人の時期から生涯にわたり、継続的に自己研鑽を積むことができる実効性のある運営体制や研修支援体制を整備する。
5医療状況の変化や助産・看護に対する患者・家族のニーズに柔軟に対応するためにも、新人看護職員研修は、常に見直し発展させる必要がある。

新人教育目標

新人看護職員は、日本赤十字社看護部から提示されたキャリア開発ラダーを根幹に、1年間の実践と研修を経てレベルⅠの取得を目標としています。
レベルⅠとは「配属された病棟で指導や助言を得ながら看護活動ができる」です。
加えて、厚生労働省から提示された『新人看護職員研修ガイドライン』および日本看護協会から提示された『新卒助産師研修ガイド』の内容を統合し新人看護職員の教育を行っています。

図1 新人看護職員研修の組み立てのイメージ

新人看護職員の教育プログラムと教育方法

1)教育プログラム 

新人看護職員の教育プログラム(下記PDF)に沿って研修、実践を織り交ぜながら進行します。
集合研修は5・6・10・2月行われ、定期的なフォローアップ研修が組み込まれています。

2)教育方法

新人看護職員の教育方法は、セルフマネージングチーム制によって行われています。これは当院のひとつの特徴でもあります。
新人指導では一般的なプリセプター・プリセプティという1対1の関係性は、プリセプターの個人負担や関係性の脆弱化が引き起こす諸問題があるため、平成18年度よりセルフマネージングチーム制に切り替えました。
セルフマネージングチーム制とは、管理者のリーダーシップに頼らず、提供するサービスに対する意思決定をチームで行い、それに対する責任をチームが持つという、チームに意思決定を委ねるマネージメント方式です。この方法は、問題解決能力の向上、コミュニケーション能力の増加、チーム活動の活性化、看護職個人の経験をチームで共有することを目指しています1)2)。
セルフマネージングチーム制の導入により、「自分の意見、考えが言えることの大切さ、チーム内での役割意識の向上、役割を果たすことの重要性」「看護の共有により個人の経験知が促進され日常の看護の充実する」などの効果につながっています。

1)福井トシ子(2003).自律する看護集団を育てる,看護管理.13(12),956-962.
2) 福井トシ子(2003).新しいマネージメント方式を可能にする組織のあり方を探る,看護管理.14(5),426-431.

図2 病棟のセルフマネージングチーム構成

新人看護職員の研修風景

4月のオリエンテーション期間には、周産期に特有の看護技術演習に限らず、基本的な看護技術演習も実施しています。

フィジカルアセスメント研修

新生児蘇生研修

避難方法研修

注射研修

褥瘡予防対策・スキンケア研修