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母子日赤だより

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当院での国際活動への取り組み

 国外で災害や紛争などが起きたときには緊急支援を必要とします。
当院でも有事の際に支援のために海外で活動できる看護スタッフが在籍しています。緊急時だけではなく開発途上国の保健医療の改善の目的でも、スタッフを派遣し赤十字の国際活動を支える役割を担っています。
 赤十字は、世界中で、戦争・紛争犠牲者の救援をはじめ、災害被災者の救援、医療・保健・社会福祉事業などを行っています。こうした活動は、赤十字国際委員会、国際赤十字・赤新月社連盟、各国の赤十字・赤新月社の3つの機関が、それぞれに役割を持って、互いに協力しながら行っており、これらを総称して「国際赤十字・赤新月運動」と呼びます。(日本赤十字社ホームページ
 当院でもこういった赤十字の国際活動の役割があります。今回は実際の活動や、人材育成への取り組みについてご紹介します。

当院の海外派遣要員の紹介

2008年 ジンバブエ
HIV/AIDS支援事業

 国外で災害や紛争などが起きたときには緊急救援・復興支援を必要とします。
当院でも有事の際に支援のために海外で活動できる看護スタッフが在籍しています。緊急時だけではなく開発途上国の保健医療の改善の目的でも、スタッフを派遣し赤十字の国際活動を支える役割を担っています。

2016年 ギリシャ シリア難民医療支援

2018  ERU研修(当院スタッフは向かって一番右)

海外派遣要員育成のための研修:「看護師のためのスタディツアー」への参加

 赤十字には海外派遣要員育成のための研修やプログラムが多くあります。
今回は当院スタッフが参加した「看護師のためのスタディツアー」について紹介します。研修の目的は実際に赤十字が活動する開発途上国をおとずれ、異文化への理解や今後の国際活動に繋がる学びを得る事です。
フィリピン赤十字の協力のもと、国際活動を志す日本人看護師の参加者とフィリピン・セブ島を訪れました。
 セブ島北部では2013年に「ハイエン」という巨大台風により甚大な被害を受けました。国際赤十字活動としてはこの土地に置いて直後の緊急支援から、現在は保健衛生状態の改善・地域保健活動の強化の取組みが続けられています。
 フィリピンは台風など自然災害が多く、衛生状態の水準は日本に比べると発展途上にあり、日頃から感染対策や地域保健の土台を築いでおくことが、有事の際の重要な備えとなります。
【台風で被災した住民たちが新たに住む集合住宅の村での手洗い教育】
 インフラが整ってない地域でくらしていた住民たちへの、感染予防を目的としています。

【地域の病院の見学】 
 地域の病院とのネットワーク作りと現状把握も、赤十字の活動を行う上で重要な役割です。

【地域保健の改善、防災対策】
 これから日赤が活動をする予定の村で災害対策のために地域の住民ボランティアと一緒に村を歩きながら、防災マップをつくる方法を学びました。
 災害時に避難場所となりうる場所、災害時に危険となる場所(海岸近くにある家や、整備されてない道など)、要支援者の把握(高齢者や、乳幼児、妊婦など)をインタビューしながら調査をして災害対策となる地図を作成していきました。

国際クラブの活動

産院内の国際医療に関心があるスタッフが集まり情報や学びを共有する活動を行っています。
 今回紹介した以外にも、ほかの赤十字病院で行われる研修システムや、勉強会へ参加するなど、赤十字の強みであるネットワークを活用し連携しながら人材育成に日々取り組んでおります。

 近年、インターネットの普及や、情報や移動手段の技術の進歩、日本でのオリンピック開催など、海外とのつながりがより身近に感じられるようになってきています。
国境を越えて支え合えあう事が当たり前になる社会をめざし、国外、国内かかわらず視野を広く持って日々の活動に取り組んでいきたいと考えております。
看護部 福島