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母子日赤だより

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ノロウイルス食中毒について(栄養課より)

以前、食中毒が流行すると言われる夏頃、「家庭でできる食中毒予防」についてご紹介しましたが、実は冬にも流行する食中毒がありことをご存知ですか?その食中毒とは、「ノロウイルス食中毒」です。
今回は、ノロウイルス食中毒の原因や予防法についてご紹介します。
この時期は風邪やインフルエンザなども流行しやすいので、体調管理には十分留意しご自愛ください。

ノロウイルスとは?

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に「冬季」に流行すると言われています。昨年の食中毒発生状況によると、ノロウイルスによる食中毒は、食中毒全体の総事件数1,014件のうち214件(21.1%)、総患者数16,464名のうち8,496名(51.6%)と、その他の食中毒を抑え第1位となっています。
ノロウイルスは手指や食品(二枚貝の生食など)を介して経口で感染し、ヒトの腸管で増殖、嘔吐や下痢、腹痛などを起こします。また、飛沫感染のリスクもあるため、ヒトからヒトへの感染にも注意が必要です。
ご自身だけではなく、ご家族や周囲の人も一緒に対策していくことが大切です。

ノロウイルス食中毒の予防法

ノロウイルスは他の菌に比べて少数の菌でも発症する感染力の強い食中毒です。
そのため、食中毒予防の三原則である、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」の中でも、菌を「付けない」こと、菌を「殺す」ことが特に重要です。
そこで、日頃の「手洗い」や「調理時の十分な加熱」が予防につながります。
①手洗い
手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。
調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。
常に爪を短く切って、手洗い時は指輪等をはずし、石けんを十分泡立てて手指を洗浄しましょう。すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。
(アルコール消毒のみでは手洗いの代わりにはなりません。補助的に用いることがおすすめです。)
②調理時の十分な加熱
一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる有効な手段です。ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が望まれます。
その他、ノロウイルス食中毒の予防や感染時の対応は下記、参考文献をご参照ください。

参考文献
ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット|厚生労働省
ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省より一部抜粋・改変

今月のレシピ ~ はちみつ生姜湯 ~

◆材料(1杯分)
・水 150~200ml ・生姜(おろし) 小さじ1 ・はちみつ 大さじ2程度(お好みで)

◆作り方
①生姜とはちみつを混ぜておく。
②お湯に①を混ぜる。

☆メモ☆
葛、片栗粉でとろみをつけると温かさが持続して美味しくいただけます。ただし、とても熱くなるので、火傷にはご注意ください。
1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがありますので与えないでください。なお、1歳以上の方にとってリスクの高い食品ではありません。

栄養課・成島