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母子日赤だより

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節分について

 節分といえば定番の“豆まき”。節分に福豆で邪気を払うのは「魔滅(まめ)」の語呂合わせといわれていますが、各地では、節分の豆まきのほか、大豆の茎や葉の灰を悪霊が来そうなところにまいたり、いろりの灰で焼いた大豆で天候を占ったり、その霊力にたのむ儀式があるそうです。
 今回は古くから続く節分の定番“大豆”についてご紹介します。

大豆とは?

 大豆は中国から渡来したといわれ、その歴史は弥生時代にまでさかのぼります。そして、今の味噌や醤油のもとである“穀醤”として利用され始めたのが奈良時代、江戸時代になる頃には、味噌汁に納豆を入れるのが定番だったとか。
 長い歴史の中で先人たちが試行錯誤をしたおかげで、今日の食卓にたくさんの大豆製品が並ぶようになったのです。大豆は生食には不向きなため、、加熱や発酵を施し、さまざまな食品や調味料に加工して食べられています。
 大豆からできる食品は、枝豆、もやし、しょうゆ、味噌、醤油、豆腐、きなこ、おから、がんもどき、油揚げ、豆乳、凍り豆腐など多岐にわたります。

大豆に含まれる栄養素

 大豆は「畑の肉」といわれ、三大栄養素の1つであるたんぱく質を多く含みます。
たんぱく質以外にも脂質や炭水化物、ビタミンやミネラル(カルシウム等)など、私たちの身体に欠かせない栄養素を含んでいます。その他、大豆特有の栄養素についてご紹介します。

大豆オリゴ糖
 オリゴ糖はビフィズス菌などの善玉菌と呼ばれる腸内細菌の栄養源となってそれらを増やす効果があり、特定保健用食品として認められています。ただし、摂りすぎや体調によりおなかが緩くなることがあるので大豆オリゴ糖はサプリメントなどではなく食品から適度に摂取するのが望ましいでしょう。

大豆イソフラボン
 大豆イソフラボンは、大豆、特に大豆胚芽に多く含まれる成分で、女性ホルモン(エストロゲン)と分子構造が似ていることから、“植物性エストロゲン”とも呼ばれています。
エストロゲンは月経周期の調節などのはたらきを持つことから、大豆イソフラボンを「女性に嬉しい栄養素」としてメディアなどで取り上げられているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、子どもや妊婦にとって「どのくらいの摂取であれば問題がないか」というのは科学的に明らかになっていません。
一般的な食品としての摂取であればそのリスクは低いと考えられますが、特に妊婦にとっては胎児の発育に影響する可能性があるため、サプリメントなどの濃縮物として多量に摂取することは避けましょう。

参考文献
農林水産省-特集1 大豆(4)
「健康食品」の安全性・有効性情報〔独立行政法人 国立健康・栄養研究所〕 より一部抜粋・改変

今月のレシピ ~ 節分豆のアレンジレシピ ~

◆材料(2~3人前)
・節分豆 10g  ・黒糖 10g  ・きな粉 10g ・水5~10g
◆作り方
①黒糖、きな粉(5g)、水を混ぜてレンジで温める。
②①に節分豆を入れてからませ、残りのきな粉をまぶす。

☆ポイント☆
味つけには、板チョコ×ココアパウダー、ホワイトチョコ×抹茶でも美味しく仕上がります。
その他、カレー粉や青のりなどもおすすめです。
栄養課 成島