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母子日赤だより

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赤ちゃんの薬物治療へのサポート

生まれたばかりの赤ちゃんにも、薬物治療が必要な場合があります。
新しい命をサポートするために、薬剤部も力を尽くしています。
 当院は、出産後の新生児に対して高度で専門的な医療を行う新生児集中治療室(NICU)と新生児回復室(GCU)を設置しています。出産予定日より早く生まれた赤ちゃんや小さく生まれた赤ちゃん、または何らかの疾患のある赤ちゃんを治療・管理する集中治療室です。

安全・安心な薬物治療に向けて

 薬剤部では、医師の処方せんに基づいて、一人一人の赤ちゃんに合わせたお薬を調剤しています。薬は、体重あたりの量で処方されるため、薬剤師は量に間違いがないかの確認や混合時の相性、飲み合わせ等、安全に薬を飲んでいただけるよう細心の注意を払っています。
 また、早産で生まれた赤ちゃんは、おっぱいを吸って飲み込む力や消化吸収が未熟であるため、必要な水分・電解質・栄養を点滴によって与えることが多くあります。当院では、点滴の一部を薬剤師が無菌環境の中で調製することで、安全・安心な点滴を医師が赤ちゃんに実施できるようにしています。

おうちでも無理なく服薬できるように

 退院後も引き続き服薬が必要な場合、お母さん・お父さんに対して、お薬の効果や赤ちゃんにあわせた服薬方法等について、薬剤師が分かりやすく説明しています。ご希望や療育環境等を確認しながら、服薬方法を提案し、おうちでも無理なくお薬を継続できるように支援しています。
 その際、新生児入院医療から外来・在宅医療へ移行するため、お薬手帳を発行し、病院の医師・ 薬剤師等とかかりつけ薬局・薬剤師が赤ちゃんの治療状況や服薬している薬の情報を共有・連携し、切れ目なく適切な薬物療法が提供できるよう支援しています。
 赤ちゃんの成長に合わせて、より適切な治療ができるよう、薬剤部としてこれからも全力でサポートしてまいります。

薬剤部 小林

無菌環境下での赤ちゃんの点滴調整