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母子日赤だより

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旬の魚について 秋編【レシピ付き】(栄養課より)

当院の食事は「①和食を中心とした、②妊婦・授乳婦に優しい、③家庭でも参考となるメニュー」をコンセプトに献立を考えています。今年度は当院で提供しているお食事の中から、季節ごとにおすすめのメニューをご紹介します。今回は、「秋が旬の魚」の栄養とレシピです。

旬の魚について

秋が旬の魚といえば、サンマ・サバ・サケ・カツオなどがありますが、その他の魚にも「旬」があります。旬の食材はほかの時期よりも安価で、脂ののった美味しいものが多く出回ります。実は、それだけではなく「栄養価」にも違いがみられます。野菜や果物だけでなく、「魚」でも旬を楽しみたいですね。

秋が旬の魚の栄養について

①サバ(鯖)・サンマ(秋刀魚)
サバ・サンマとも「DHA」や「EPA」といった良質な脂質(必須脂肪酸)を豊富に含みます。DHAは昔から「脳の発達によい」と言われ、認知症予防や動脈硬化、脂質異常症の予防にもそのはたらきが期待されています。EPAは、魚やアザラシを常食する民族が脂肪摂取量が多いにもかかわらず血栓症や心疾患が非常に少ないことから注目された栄養素です。

②サケ(鮭)
近年もっとも日本の家庭でよく食べられているといわれる「サケ」。サケの鮮やかな色は「アスタキサンチン」と呼ばれる成分によるものです。アスタキサンチンは免疫機能の向上、抗酸化作用が期待されています。サケはカルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」も豊富に含みます。

③カツオ(鰹)
カツオはたんぱく質以外にも鉄を豊富に含んでおり、妊娠中の貧血対策にもおすすめです。生で食べることの多いカツオですが、刺身などの魚の生食は食中毒のリスクがあります。十分に加熱して食べるようにしましょう。

番外編~妊娠中の魚の摂取について~

日本では通年、スーパーなどで手に入る「マグロ」は食物連鎖により「水銀」を多く含んでおり、胎児への影響から妊娠中の摂取に注意が必要です。
マグロの中でもツナ缶など種類によっては特に注意する必要がないものもあり、マグロ以外にも「メカジキ」や「キンメダイ」など注意が必要な食品があります。食べ過ぎには注意が必要です。詳しくは、魚介類に含まれる水銀について(厚生労働省)よりご確認ください。

栄養課 成島