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母子日赤だより

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そら豆の栄養とさやの中の秘密【レシピ付き】(栄養課より)

当院の食事は「①和食を中心とした、②妊婦・授乳婦に優しい、③家庭でも参考となるメニュー」をコンセプトに献立を考えています。今年度は当院で提供しているお食事の中から、季節ごとにおすすめのメニューをご紹介します。今回は、「そら豆」の栄養とレシピです。

そら豆の栄養

そら豆はほくほくと甘く、 他の豆類に比べてずっしりと重みがあります。そら豆の栄養は、糖を分解しエネルギーに変えるビタミンB群、筋肉などの身体の組織を作るたんぱく質、身体の中の余分なナトリウムを外に出すカリウム、身体の調子を調えるビタミンCなどが含まれています。

そら豆のさやの中の秘密!~さやとそら豆はママと赤ちゃんにそっくり~

さて、皆さんはそら豆のさやの中を覗いたことはありますか?実は、そら豆のさやの中はふわふわのベッドのようになっています。さやの内側にあるわたは、そら豆の栄養の一時的な貯蔵庫となっており、甘み成分が多く含まれています。豆とさやを繋いでいるのは珠柄(しゅへい)というもので、さやからそら豆に栄養を送っています。まさに、そら豆の「へその緒」です。さやに守られてゆっくりと成長するそら豆は、まるでママと赤ちゃんのようです。

旬のそら豆を味わおう!

そら豆のシンプルで簡単な食べ方は、さやから出して塩ゆでです。しかし、せっかく食べるなら、そら豆のさやの栄養成分を逃さず食べたいですね。そんな時は、さやごと丸焼きがおすすめです。さやを丸ごと焼くことで、中に包まれているそら豆が蒸されながら熱が入っていくため、甘みが増してほくほくな仕上がりになります。そして、そら豆のうま味も増します。焼いたさやは捨てずに、内側の白いわたも食べられるので、ぜひ味わってみましょう。スプーンでこそげ落としながらそのまま食べてみると、ぬるっとした面白い食感と甘みを楽しむことができます。

そら豆だけで食べても旬の野菜は十分に美味しいのですが、子どもはグリーンピースやそら豆の「青臭さ」が苦手な子も多いです。そこで、そら豆を美味しく食べてもらえるように、子どもたちが好きなじゃがいもやウインナーを使ったレシピをご紹介します。当院でも夏に提供している人気のメニューです。そら豆のさやの中のわたも食べられるので、スプーンでこそげ落とし、じゃがいも・玉ねぎ・ウインナーと一緒に炒めてみてください。

栄養課 永嶋