妊娠前後の食生活はなにかと気を使う方が多く、その中で健康食品やサプリメントは妊婦さんのサポートに魅力的にみえるかもしれません。しかし、実際に日頃の食事以外で特別に摂取が求められているのはごく一部の栄養素だけです。今回はそのごく一部の栄養素の1つである「葉酸」についてご紹介します。
葉酸とは?
葉酸は水溶性ビタミンであるビタミンB群の1つです。妊娠前後の葉酸の摂取により胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクが低減することがさまざまな研究から報告されています。
その研究の結果は「サプリメント」によるものが多く、日本においても食事からの摂取に加えて栄養補助食品等から葉酸を摂取するよう推奨されているのです。
通常の食品から摂取する場合と異なり、サプリメントや栄養補助食品の多用は耐容上限量を超えやすいため、注意が必要です。摂取目安を守ることはもちろん、マルチビタミンなど他のサプリメントとの兼ね合いも考慮しましょう。一方、葉酸を過剰摂取しても神経管閉鎖障害のリスクがなくなるわけではなく、過剰摂取による健康障害も報告されています。※1
ちなみに、葉酸は「貧血を防ぐ」、「口内炎を予防する」、「病気に対する抵抗力を高める」などと言われており、赤血球の形成やDNA合成に関わります。そのため、妊娠前後に限らず男女とも全ての世代の人にとって必要な栄養素です。
※1:「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では栄養補助食品等、通常の食品以外から摂取されるプテロイルモノグルタミン酸の耐容上限量を定めています(900~1000μg/日)。
その研究の結果は「サプリメント」によるものが多く、日本においても食事からの摂取に加えて栄養補助食品等から葉酸を摂取するよう推奨されているのです。
通常の食品から摂取する場合と異なり、サプリメントや栄養補助食品の多用は耐容上限量を超えやすいため、注意が必要です。摂取目安を守ることはもちろん、マルチビタミンなど他のサプリメントとの兼ね合いも考慮しましょう。一方、葉酸を過剰摂取しても神経管閉鎖障害のリスクがなくなるわけではなく、過剰摂取による健康障害も報告されています。※1
ちなみに、葉酸は「貧血を防ぐ」、「口内炎を予防する」、「病気に対する抵抗力を高める」などと言われており、赤血球の形成やDNA合成に関わります。そのため、妊娠前後に限らず男女とも全ての世代の人にとって必要な栄養素です。
※1:「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では栄養補助食品等、通常の食品以外から摂取されるプテロイルモノグルタミン酸の耐容上限量を定めています(900~1000μg/日)。
葉酸を多く含む食品は?
ほうれん草やブロッコリーなどの緑色野菜、枝豆、納豆、レバーなど
葉酸のサプリメントについて
胎児の神経管は、多くのお母さんが妊娠に気づいていないとても早い段階でできあがるため、妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの期間に一定量の葉酸を摂取する必要があります。
神経管閉鎖障害のリスクを減らすために普段の食事に加えて葉酸400μg/日の摂取が推奨されるのは妊娠3ヶ月までですが、3ヶ月以降の妊娠期間は480μg/日を、授乳期間は340μg/日を目指して葉酸の多い食品を摂取するように心がけましょう。
神経管閉鎖障害の発生には、葉酸以外にも数多くの要因が関連しているといわれていますので、葉酸の摂取とともに、バランスのよい食事を心がけましょう。サプリメントの摂取については医師や管理栄養士にご相談ください。
*妊娠中・産後の食事についてもっと知りたい方はこちらも*
妊娠中・産後のママのための食事BOOK(厚生労働省 平成29年度子ども・子育て支援推進調査研究事業)
栄養課 成島
神経管閉鎖障害のリスクを減らすために普段の食事に加えて葉酸400μg/日の摂取が推奨されるのは妊娠3ヶ月までですが、3ヶ月以降の妊娠期間は480μg/日を、授乳期間は340μg/日を目指して葉酸の多い食品を摂取するように心がけましょう。
神経管閉鎖障害の発生には、葉酸以外にも数多くの要因が関連しているといわれていますので、葉酸の摂取とともに、バランスのよい食事を心がけましょう。サプリメントの摂取については医師や管理栄養士にご相談ください。
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栄養課 成島