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母子日赤だより

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カロリーと栄養について(栄養課より)

新年 あけましておめでとうございます。
年末年始は1年の中で最も体重のコントロールが難しい季節ですね。特に女性は日頃からカロリー・栄養素が不足がちですが、体重を気にしてさらにカロリー制限をする方もいらっしゃいます。極端な食事制限や無理なダイエットは貧血をはじめとする体調不良の原因になります。お母さんの身体を守り、赤ちゃんの成長のためにも正しい知識を身につけましょう。
今回は体重コントロールに必要な「エネルギー(カロリー)」についてご紹介します。

エネルギーと栄養素の関係

私たち人間の身体になくてはならない栄養素はたくさんあります。
その中でも、エネルギー源となる栄養素は、①炭水化物②たんぱく質③脂質です。
これら3つの栄養素がカロリーを構成しているため、過不足なく摂取することが大切です。

炭水化物について

炭水化物は、食物として体内に取り入れられエネルギー源となる「糖質」と、体内の消化酵素では消化できない「食物繊維」に分けられます。(食物繊維については過去記事をご覧ください。)糖質が不足すると、エネルギー不足による疲労感や集中力の減少が見られ、意識障害を起こすこともあると言われています。一方で過剰に摂取した場合、エネルギーとして消費されなかった糖質は中性脂肪として蓄積され、肥満や生活習慣病の原因となります。
糖質は、ご飯、パン、麺類などの主食、いも類などにでんぷんとして多く含まれています。砂糖や果物などの甘いものにも多く含まれていますが、甘いものは血糖値を急激に上げてしまうため、摂り過ぎには注意しましょう。

たんぱく質について

たんぱく質は、エネルギー源としてだけでなく、筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分、ホルモン・酵素・抗体などの身体を調節するために欠かせない栄養素です。不足すると成長障害・体力や免疫力の低下などが起こり、病気にかかりやすくなるといわれています。
たんぱく質はさまざまな食品に含まれますが、肉や魚、卵、乳製品といった動物性食品と大豆製品に特に良質なたんぱく質が含まれています。
「主菜」をできるだけ毎食とるようにし、不足したときには間食などで補うことが大切です。

脂質について

脂質は、摂り過ぎると肥満の原因になりますが、エネルギー源として重要なだけでなく、ホルモンや細胞膜、核膜を構成したり、皮下脂肪として臓器を保護したり、体を寒冷から守ったりする働きもあります。また、脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収を促すなど、重要な役割を担っています。
一般に、過度に油脂を避けることはせず、肉や魚などの主菜をできるだけ毎食摂ることで必要量の確保につながります。肉の脂身や揚げ物、中華料理や洋食、洋菓子等は脂質の多い食品なので、摂り過ぎには注意しましょう。

栄養課 成島