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母子日赤だより

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家族のしあわせを願うお祝いの食事(栄養課より)

 年中行事や家族のお祝い事などを行う特別な日を「ハレの日」といいます。ハレの日には家族や親戚が集まって、しあわせや健康に感謝し、特別な料理が食べられてきました。

子どもの健康を願う行事食

 日本では、季節の節目だけでなく、人生の節目でもお祝いをしたり、厄払いをする「人生儀礼」が行われてきました。
昔は幼いうちに命を落とす子どもが多かったため、子どもが無事に育ち長生きできるようにと願いを込め、赤飯やごちそうを用意して家族で食べました。
こうした儀礼の意味を知ることで改めて健康であることに感謝し、家族のきずなを深めていきましょう。

・お七夜
 誕生から7日目に、奉書紙の中央に「命名○○」、左端に生年月日を入れ、神様に赤ちゃんの名前を書いて紙を張りだし、報告したとされます。
・初宮参り
 誕生から1か月ほど経つと、地元の神社で我が子の健康と長寿を祈ります。
・お食い初め
 生後初めて赤ちゃんに食べ物を食べさせる儀式。生後100日目に「一生食べるものに苦労しないように」と願いを込めた膳を用意します。丈夫な歯が生えるよう「歯固めの石」も欠かせません。
・初節句
 女の子は3月3日、男の子は5月5日に人形を飾り、健やかな成長を祈願します。
・七五三
 子どもの成長に感謝し健康を願って氏神様にお参りします。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年にお祝いします。子どもには千歳飴を持たせます。千歳飴のように「長く」生きられますようにと長寿の願が込められています。
・十三参り
 干支がひと回りする13歳に関西を中心に行われます。

なぜ赤飯を食べるの?

 ところで、日本ではお祝いの席ではよく赤飯が食べられます。
これは、昔は赤い色に邪気や厄を払う力があると信じられてきたためです。
赤飯に入っている豆は小豆では炊くと皮が破れて縁起が悪いとされ、破れにくい「ささげ」という豆が使われることもあります。
赤飯の他にもおはぎや団子などがお供えに使われたり、食べられてきました。
昔の人々は、豆には特別な力があると考えていたそうです。

参考文献
農林水産省「こどもと楽しむ和食の時間」より一部抜粋・改変

栄養課 永嶋