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母子日赤だより

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乳児の食事~食事を味わって食べる子どもに~(栄養課より)

感性を磨く「食」

乳児期は味覚をはじめ、多様な感覚が発達する時期です。子どもの食べたいものが増える体験、誰かと一緒に食べたいと思う体験を重ねることで、子どもの感性は磨かれていきます。味だけでなく、見た目、香り、食感、音なども「おいしい」と感じさせる大切な要素です。食材や調理を工夫するだけでなく、子どもの気づきにつながる声かけも積極的にしていきましょう。
子どもは初めて見る食べ物に不安を感じます。お父さん、お母さんが食べているのを見たり、食材に見慣れて安心すれば食べるようになります。
料理体験は子どもが五感をフルに使います。食材が料理になることが分かると、食をさらに身近に感じ、食べることや作ることが好きになっていきます。

食事のポイント

POINT1 いろいろな食材や調理法で食体験を増やそう!
山のものや海のものなど、日本にはたくさんの食材があります。
まずはお父さん、お母さんが食に興味をもち、子どもに感じてほしいことを伝える「声かけポイント」を見つけていきましょう。

POINT2 旬の食材や季節感のある食事で子どもの探究心を引き出そう!
旬の食材を選び、「○○の季節だね」など子どもへの声かけを心がけていきましょう。
また、花や葉の形に野菜を型抜きして料理に飾り、自然や季節を楽しんでもいいでしょう。
食事のいろいろな味や香り、色が子どもの好奇心や探究心を引き出してくれます。

POINT3 子どもの好奇心を大切にして食材に触れる機会を作ろう!
台所でお母さん、お父さんと「一緒にやりたい」「一緒にいたい」という子どもの気持ちを大切に。
お手伝いをしながら食材の色や香り、手触りを感じたり、味見をすると食事が楽しみになってきます。さまざまな食材に触れることは嫌いなものが好きになるきっかけにもなります。

参考文献
農林水産省「こどもと楽しむ和食の時間」より一部抜粋・改変

実践してみましょう!

乳児食を作るときは、噛む力が発達過程にあるため、食材選びや調理には工夫が必要です。硬すぎるもの、口の中でまとまらないもの、誤飲しやすいものなど子どもが苦手な食材は、やわらかく煮る、小さく切るなど調理に工夫をするとよいでしょう。先月のコラムに掲載した食事の例から取り分けて乳児食を料理するとこのようになります。

いろいろな旬の食材

今では旬に関係なく1年中食べたいものが手に入りますが、旬を意識することで食卓に季節感があふれ、食卓が豊かになります。また旬の食材は、他の時期と比べて栄養価が高く、値段も安いというメリットもあります。ぜひ、食卓に旬の食材を取り入れましょう。

栄養課・永嶋