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NICUでの「カンガルーケア」~母と子の絆を育む大切な時間~

 

小さないのちを守るNICU

NICU(新生児特定集中治療室)

 葛飾赤十字産院は、「地域周産期母子医療センター」として平成9年に認可され、東京都の東側地域(足立区、葛飾区、江戸川区)において唯一、NICUが併設されている病院です。NICUの主な対象は、早産児、病的新生児で、年間約50人の体重1,500g未満の極低出生体重児が入院します。このうち約20人は体重が1,000g未満の超低出生体重児です。
 この赤ちゃんたちは出生後直ちに閉鎖型保育器に収容され、人工呼吸管理や酸素投与、補液、経管栄養、体温管理などの集中治療が行われます。小さな赤ちゃんの体に各種モニターを装着し、口からは挿管チューブや胃チューブ、手足にはカテーテルを挿入します。そのため、出生後の数週間から数か月間、ご両親は生まれてきた我が子に対し、保育器の外から見守るか、保育器の窓越しに手で触れることしかできません。

カンガルーケアで育まれる絆

お母さんの胸で安心して眠る赤ちゃん

 このため当院では、赤ちゃんの状態が比較的安定していれば「カンガルーケア(皮膚接触型保育)」の提案をしています。NICUで行われているカンガルーケアは、出生直後の正期産児(妊娠37週~41週のお産で生まれた赤ちゃん)に行う早期母子接触とは目的とやり方が少し異なります。
 保育器の中に入っている赤ちゃんを一時的に外に移動させ、ゆったりとイスに腰かけたお母さんに、直接素肌どうしが触れるように抱っこをしてもらいます。肌と肌が直接触れ合うことによってお母さんの愛着形成にプラスになるばかりでなく、赤ちゃん自身も保育器の中での様々なストレスから解放されるため、心拍数の変動も小さくなります。赤ちゃんにはモニターを装着し、医療スタッフが常に目を配って安全を確保しながら行うようにしています。
 このケアを始めた当初は赤ちゃんが低体温症にならないか心配でしたが、赤ちゃんの体温の上下を母親側が調節するため、ケア中はむしろ体温は安定します。最近では、お父さんも積極的にカンガルーケアを行っています。ご両親には好評で、カンガルーケアを楽しみに面会にいらっしゃる方も多く、初めて我が子を抱っこしたときには、涙ぐむお母さんもいらっしゃいます。
 この他にも、子育て教室やお悩み相談など、赤ちゃんが健やかに成長できるように、また、家庭での生活にスムーズに移行できるように、入院中から退院後までご両親に対して様々なサポートを行っています。
 今後とも、母と子に寄り添える病院であり続けたいと思います。