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脳波検査について~Electroencephalogram(EEG)~

 

      
 脳波検査とは一般的に、脳の異常による意識障害の診断、てんかんの診断および脳死判定において重要な検査です。この検査は、頭に電極を貼り、脳に流れる微弱な電流を増幅し、波形として記録するという方法で行います。痛みも刺激もない安全な検査で、通常は1時間程度で終わります。
 当院では、主にNICU(新生児特定集中治療室)に入院した新生児を対象とし、「周生期脳障害の診断と予後の判定」、「新生児けいれんの診断と治療効果の判断」、「神経疾患の補助診断」、「成熟度の判定」などのために行います。ベッドサイドにて赤ちゃんの体を傷つけることなく、脳の機能を検査できるので、きわめて有用な検査法と言われています。

 新生児は、ほとんどの時間を睡眠に費やしているので、脳波の判読には睡眠状態の評価が最も重要になります。
 新生児の睡眠状態には、覚醒、入眠、静睡眠、動睡眠、不定睡眠があります。入眠していく段階で動睡眠(成人のREM睡眠に相当)が出現し、睡眠深度が深まると静睡眠(成人の睡眠stage Ⅰ~Ⅳに相当)へ移行します。これらの睡眠段階の持続はそれぞれ約20分程度とされ、1~2時間の記録で、すべての睡眠段階の評価ができます。

脳波計

 また、早産期である24週頃から、出生予定日とされる受胎後40週まで、胎児・早産児の中枢神経系はめまぐるしく成熟します。この間、子宮内と子宮外という環境が異なっていても、脳成熟の速さに差はないと考えられています。したがって、早産児の脳波を繰り返し記録すると、受胎後齢(在胎週数と出生後週数を足したもの)に応じて睡眠脳波の所見も変化します。この脳波所見は、その時期の脳の成熟度をダイレクトに反映していると考えられ、各睡眠段階でおよそ2~4週ごとに生理的な脳波パターンの特徴を識別できます。
 新生児に対する脳波検査は、睡眠段階と、受胎後齢ごとの生理的な脳波パターンを意識しながら行う必要があり、注意深く実施しています。

放射線課 佐藤