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母子日赤だより

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冬至について

 冬至は二十四節気のひとつで、毎年12月22日頃、北半球では夜が一番長く昼が一番短い日です。夏至と比べると、日照時間は5時間もの差があります。
 冬至は季節の節目であり、昔から邪気悪霊がつきやすいとされていますが、一方で別名でもある「一陽来復」、太陽が生まれ変わり陰から陽へと運気が上昇するとポジティブにもとらえられています。
 そんな冬至の日には厄除けや運気上昇の意味を込めてゆず湯に浸かり、かぼちゃを食べるという習わしがあります。そこで今回は冬至によく用いられる“ゆず”と“かぼちゃ”についてご紹介します。

(1)ゆず

 ゆず湯に入る風習は、旬のゆずの強い香りで邪気を祓うと言われているからです。そしてゆず湯で体を温めることによって、血行が促進されて風邪の予防となります。
 また、ゆずの爽やかな香りには、気持ちを落ち着かせる効果があると言われています。ストレスやイライラ、不安感などをやわらげるために温かいゆず茶を飲んでリラックスするのも良いでしょう。就寝前にゆず湯に入ることで気持ち良く眠りにつけるのでおすすめです。

(2)かぼちゃ

 冬至には、かぼちゃ(南瓜)を食べる風習もあります。これは、冬至に“ん”のつくものを食べると運を呼び込めると言われているためです。
 かぼちゃは「南瓜(なんきん)」と読み、“ん”が2つ付きます。同じように蓮根(れんこん)や人参(にんじん)、銀杏(ぎんなん)、金柑(きんかん)、寒天(かんてん)、饂飩(うんどん=うどん)を合わせて“冬至の七種”と呼び、これらを食べることで運を呼び込める“運盛り”という風習もあります。
 さらに、かぼちゃは縁起担ぎだけでなく長期保存が効くことから、冬の貴重な栄養源とされていたようです。かぼちゃには、“β-カロテン”をはじめとするビタミンを多く含むため、免疫力UP・風邪対策にもなっていたとか。今は一年中手に入れることのできるかぼちゃですが、冬至にはぜひ先人の知恵に思いをはせながらかぼちゃ料理を味わってみてはいかがでしょうか?

今月のレシピ ~ かぼちゃのいとこ煮 ~

◆材料(2人前)
・ゆで小豆(加糖) 80g  ・かぼちゃ 150g  ・醤油 大さじ1/2  ・水 150cc
◆作り方
①かぼちゃはわたと種を除き、食べやすい大きさにカットします。(3cm角程度)
②鍋にかぼちゃ、水を入れて煮込みます。
③かぼちゃがやわらかくなったら、ゆであずきと醤油を加えます。
④落し蓋をして10分程度弱火で煮ます。

☆ポイント☆
かぼちゃはところどころ皮をむくと味が染みやすくなり、さらに角をとることで煮崩れ防止になります。
火からおろして粗熱をとると味がなじみます。

 今年の冬至は、22日です。当院では、「黒米ご飯、清汁(柚子)、鶏肉の梅蒸し、南瓜のいとこ煮、人参と蓮根のサラダ、フルーツ」を提供予定です。


栄養課 成島