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リンゴ病の発症原因ウイルス~ヒトパルボウイルスB19~

 

 ヒトパルボウイルスB19という名前のウイルスに感染すると、様々な病気が起こりますが、小児では「リンゴ病」(正式名は伝染性紅班)と呼ばれる、小児の頬が赤みを帯びる症状が特徴の病気を発症する場合があります。
 このウイルスは小児期に多く感染しますが、小児期に感染していない場合は成人でも感染します。
 1度感染すれば一般的には再感染しないとされていますが、日本人の妊婦さんの感染率は50%以下であるとされているため、半数以上の妊婦さんがこのウイルスに感染する可能性があります。
 妊婦さんが感染すると胎児にも感染する場合があり、胎児に様々な病気が生じる可能性がある
           ため注意が必要です。
 ウイルスの感染を予防するためにはワクチン接種が良い方法ですが、ヒトパルボウイルスB19のワクチンはまだ開発されていません。そのため、できる限り感染した人との接触を減らすことが重要です。家庭内にリンゴ病の患者さんがいる場合や、居住・勤務地でリンゴ病が流行している場合、特に小児と接することが多い職業の学校・保育所・医療関係に勤務している人は注意が必要です。

 感染経路は、せきやくしゃみの唾液などに存在するウイルスにより感染する飛沫感染や、ウイルスが皮膚や粘膜に直接接することで感染する接触感染が主であることから、マスクの使用・手洗いが感染防御に有効とされています。

 成人のヒトパルボウイルスB19感染を診断するには、患者さんの症状だけでは診断が困難な場合が多く、そのためリンゴ病にかかった患者さんとの接触歴や職業などの問診に加え、血中のヒトパルボウイルスIgG、IgM抗体価の測定により判定します。
 ヒトパルボウイルスB19の感染は、ウイルス接触後10日目頃よりIgM抗体が検出され、数日遅れてIgG抗体も上昇します。IgM抗体は一般に感染後でも数か月検出可能で、IgG抗体は長期間検出され、終生免疫になります。このため、IgM抗体の検出、間隔をあけた複数回の検査でIgG抗体の陽性転化や、IgG抗体の4倍以上の増加があれば最近の感染と判断できます。

 小児のリンゴ病は春ごろに流行する傾向がありますが、小児期にリンゴ病に感染したことがない妊婦は注意が必要です。
検査課 大塚