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炎症症状の見張り役~CRPとWBC~

 

からだは、細菌やウィルスなどの異物により何らの刺激を受けた際、防御的反応として炎症症状(充血・はれ・発熱・痛みなど)を引き起こしますが、妊婦健診中に行う血液検査の1つには、からだのどこかに炎症が起こったときに作られるCRPと呼ばれる物質を測定する検査があります。
 CRP(C-reactive(リアクティブ) protein(プロテイン))は、肺炎球菌に感染して炎症が起きたとき、肺炎球菌表面のC多糖体と反応を起こす たんぱく質 として発見されたため、C-reactive(リアクティブ) protein(プロテイン)(C反応性たんぱく)と名づけられました。

 CRPは、からだのどこかで炎症や組織の破壊があると肝臓で作られ、血液中で増加してきます。炎症に伴って作られるため、全身の反応が起きてから6時間前後で増加し始め、炎症や壊死の程度に比例して上昇するのに12時間程度かかります。ウィルス感染より細菌感染の方が組織の破壊や炎症反応も強いため、CRP値の上昇も大きくなります。また、一度上昇すると抗生剤などの薬が効いてもCRPの値が半減するまでに24時間前後かかります。
この検査は炎症に伴った値そのものを出す検査というより、どの位のスピードで値が上昇したかをみる検査といえます。いつごろから炎症、熱、腹痛といったような症状が出てきたかが大切になり、様々な疾患の可能性を検討する指標として用いられています。

また、CRPより早い時期、炎症に伴い増加する検査項目としてWBC(白血球数)があります。細菌感染など、異物がからだの中に侵入した時には、脾臓や肝臓に蓄えられている白血球がすばやく反応し、炎症が起きてから数時間で血液中に増加してきます。
ただ、妊娠中は妊娠前に比べ、やや増加することがあり、通常3500~9300/μl(マイクロリットル)である値が10,000/μl(マイクロリットル)程度でも問題ない範囲と考えられています。


検査の結果、感染が細菌なのか、ウィルスなのか分かりづらい場合、白血球の種類を調べることもあり、いくつかの検査の組み合わせで症状を判断することも必要になります。
                      
検査課 笠原