グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


母子日赤だより

ホーム  > 母子日赤だより  > 離乳食~はじめての食事の時間~(栄養課より)

離乳食~はじめての食事の時間~(栄養課より)

食の楽しさの共有を

離乳期は赤ちゃんが食べることを覚えるだけでなく、「食べる力」を身につける大切な時期です。食べる力は新しい食体験を重ね、食事の時間が心地よいと感じることで育まれていきます。赤ちゃんへの声かけや夫婦が会話を楽しむ食事の時間を、赤ちゃんと一緒に共有していきましょう。
また、慌ただしい生活の中で、どう作ればいいのかなど不安が多い離乳食づくりも、食事を作る習慣があれば準備がスムーズになります。大人の食事を離乳食に使うことができ、赤ちゃんの味覚を育むだしと素材の味を生かした離乳食も作れます。

食事のポイント

POINT1 和食ベースの離乳食で子どもの味覚を育てよう!
だしのうま味や素材そのものの味を生かした離乳食づくりで、日本ならではの味覚「うま味」を記憶させましょう。素材にだしのうま味を吸わせると食べやすくなり子どもの偏食予防にもなります。

POINT2 美味しく食べる姿を見せて食事の楽しさを伝えよう!
大人が美味しそうに食べる姿を見ることと、舌での味わいを重ね合わせることで、子どもは〝食事は楽しいもの〟と認識していきます。料理や会話を楽しみ、赤ちゃんへの声がけもしながら、新しい家族が加わった食卓のはじまりを楽しみましょう。

POINT3 大人と同じ食材を活用!時短・経済的に離乳食づくりを
大人向け料理の味付け前に材料を取り分けて離乳食を作ることも可能です。時間短縮にもなり、同じ材料を使うので経済的です。また、親子で同じものを食べることは、家族のきずなを深めることにもつながります。

参考文献
農林水産省「こどもと楽しむ和食の時間」より一部抜粋・改変

実践してみましょう!

離乳食のスタートはペースト状のものから少しずつ形のあるものへ進めていきます。7~8か月頃は食材をやわらかくしていきます。みじん切りにして口の中でばらけるものは食べにくいので、まとまりやすいじゃがいもなどでんぷん質のものがおすすめです。また、みじん切りにして片栗粉などでとろみをつけると食べやすくなります。先月のコラムに掲載した食事の例から取り分けて離乳食を料理するとこのようになります。

味噌汁を作ってみましょう!

簡単に水出しでできる昆布だしを使って味噌汁を作ってみましょう。味噌汁の具は葉物の葉先などやわらかい部分、根菜類は柔らかく煮るようにすると赤ちゃんも食べやすくなります。
赤ちゃんの成長や発達状況を見ながら、月齢に合わせて食べやすい状態にすることがポイントです。
5~6か月はすり鉢などでなめらかにすりつぶした状態、7~8か月は舌でつぶせる固さ、9~11か月は歯茎でつぶせる固さ、12か月以降は歯茎で噛める硬さにすると良いでしょう。
赤ちゃんはそれぞれ成長や発達状況が異なります。無理のない離乳の進め方、離乳食の内容や量をそれぞれの赤ちゃんに合わせて進めていくことが大切です。

参考文献
厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド

栄養課・永嶋