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「2011年に読んだ本」

通勤時間を利用して昨年読んだ本は25冊。
列記してみます。
「永遠の0」 百田尚樹
「願わくは、鳩のごとくに」 杉田成道
「きことわ」 朝吹真理子
「吉原十二月」 松井今朝子
「リハビリの夜」 熊谷晋一郎
「1Q84 」1,2,3 村上春樹
「気がつけば俳句」 西村和子
「三陸海岸大津波」 吉村昭
「「病院」がトヨタを超える日」 北原茂実
「プリンセス・トヨトミ」 万城目学
「永遠まで」 高橋睦郎
「一瞬の風になれ」 佐藤多佳子
「赤ちゃんの不思議」 開一夫
「幕末維新の暗号」 加治将一
「想像するちから」 松沢哲郎
「愛することからはじめよう」 小沢浩
「謎解きはディナーのあとで」 東川篤哉
「不死細胞ヒーラ」 レベッカ・スクルート
「昭和二十年夏、子供たちが見た日本」 梯久美子
「散るぞ悲しき」 梯久美子
「カラスの親指」 道尾秀介
「閉鎖病棟」 帚木蓬生
「アフリカの蹄」 帚木蓬生
「田村はまだか」 朝倉かすみ
「蠅の帝国」 帚木蓬生

 「永遠の0」は孫が特攻隊隊員だった祖父がどのような人間だったか当時の同僚などから話しを聞くうちに次第にその祖父の本当の姿が明らかになっていく話。私の母方の伯父が特攻隊で玉砕しており、この本を読んで伯父は無責任な国と無謀な軍によって無駄な死に方をさせられたのではないかという思いを強く持ちました。母は伯父が戦死した頃は幼く、伯父のことをよく知る本家の伯父もすでに亡く、もう少し早く伯父のことを聞いておけばよかったと後悔しています。
「きことわ」は2011年の芥川賞受賞作品。小説の中に詳しい魚の名前が出てきて作家が図鑑少女だったことを想像させる箇所も。
「リハビリの夜」は作者が脳性まひの現役小児科医師。自身が受けてきたリハビリテーションを通して見えてきたことが綴られていました。
「1Q84 」は背中がゾワゾワする本で、読み終わるころに東日本大震災が起きました。登場人物の一人にスポーツインストラクターの主人公青豆に個人指導受ける70代のマダムがいます。資産家の彼女は女性に暴力を振るう男性たちの暗殺を青豆に依頼していきます。このマダムの雰囲気が私の大好きだった80代の友人に似ていて惹かれるキャラクターでした。
「幕末維新の暗号」は江戸末期の一枚の群像写真に写る人物の謎解きです。その写真に写る男の子は南朝の末裔で維新の混乱の最中に本物とすり替わって・・・・という話で、おもしろかったです。
「想像するちから」は天才チンパンジーのアイちゃんを育てた京都大学霊長類研究所教授の松沢先生が書かれた本です。人間だったら「これからどうなってしまうのだろう」と絶望するようなひどい辱瘡を起こしたチンパンジーが相変わらずいたずら好きでめげる様子がない。このことから「想像する」ということが人間の特徴であることに思い当たったと書かれてありました。
「不死細胞ヒーラ」は培養細胞で有名なヒーラ細胞のお話。ヘンリエッタ・ラックスという黒人女性の子宮頸がんから採取された癌細胞が初めて培養に成功し様々な研究の礎となり大きなマーケットを生んだのですが、彼女とその家族はそのこと知る由もなく彼女の子孫も健康保険すらない状態であったというノンフィクションです。
ここ数年、終戦記念日近くなるとそれに関係する本を読んでいます。今年は梯久美子氏の著書を2冊読みました。「昭和二十年夏、子供たちが見た日本」は著者は児玉清、山田洋次、角野栄子、五木寛之ら著名人10人にインタビューしたものがまとめられていますが、梁石日氏の章は壮絶な少年時代が語られていました。
「田村はまだか」はクラス会の二次会で遅れてやってくるはずの田村を元クラスメートの数人が待ちながらそれぞれのこれまでの人生が語られていくというストーリー。舞台が札幌、作者も札幌出身で私と年齢も比較的近く共感しながら楽しめました。

「蠅の帝国」は国内外の戦地に赴いた軍医たちの話です。医者でも特殊な人だけが軍医となっていたのかと錯覚しておりましたが、ごく普通の医師になるつもりの人間が軍医にさせられてしまったことを知りました。
2012年はせめて30冊と考えています(電車を睡眠時間に当てなければ)。
これぞ!と思う本がありましたら、ぜひお知らせ下さい。