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ホーム  > 院長ブログ  > 新しいワクチンのご紹介【その2】

新しいワクチンのご紹介【その2】

前回に引き続き新しいワクチンの紹介です。今回は子宮頸がん予防ワクチン(商品名サーバリックス)です。これはがんの発症を予防する画期的なワクチンです。

子宮頸がんの主な原因は発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものです。この発がん性HPVはごくありふれたどこにでもいるウイルスで、性的接触により多くの女性が一度は感染するものですが、たいていの場合は感染しても一時的でウイルスは自然に排除されます。ところが一部の人には感染が数年~数十年持続してその間に子宮頸がんを発症することがあります。この発がん性HPVには15種類ほどのタイプがありますがその中でも子宮頸がんから多く見つかるタイプが16型と18型です。このサーバリックスは発がん性HPV16型と18型の感染を防ぐために作られたワクチンです。

ワクチン接種する前にすでにこの発がん性HPVに感染していた場合には予防接種をしても十分な予防効果が期待できません。そこで発がん性HPVに感染する前(つまり性的接触をする前)にこのワクチンを接種するのが最も効果的といえます。そのためイギリス、イタリア、北欧では12歳を推奨接種年齢として公費負担で実施されています。日本の小児科医も「セクシャルデビュー前に」ということで積極的にこのワクチン接種に関わり始めています。

日本での接種対象年齢は10歳以上の女性です。接種回数は1回目接種の1ヵ月後に2回目、6ヵ月後に3回目の接種となります。副反応は接種部位の疼痛、発赤、腫脹や疲労などがあります。
ここでひとつ注意したいのはこのワクチンを接種しても子宮頸がんを完全に予防できるわけではないことです。16型や18型以外の発がん性HPVにはこのワクチンは無力です。ですからワクチン接種していても子宮頸がん検診を忘れずに受診するようにしてください。
最後にワクチンのお値段ですが一般的に3回接種で総費用5万円前後かかります。

当院では小児科外来で10~15歳の女子を対象に4月からスタートします。産婦人科での接種はまだ未定ですので16歳以上の女性の方で接種をご希望される方はお近くの産婦人科にお問い合わせお願い致します。こちらのHPから検索できます。
http://allwomen.jp/clinic/

またイギリスでの子宮頸がん予防のためのHPがあります。女子生徒の質問に専門家が答えています。面白いですし英語の勉強にもなります。一度覗いてみてください。
http://www.fightcervicalcancer.org.uk/index.aspx