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ホーム  > 院長ブログ  > 日本脳炎の予防接種を!

日本脳炎の予防接種を!

新しい日本脳炎の予防接種が使用可能になりました。
これまで日本脳炎は定期予防接種の対象として接種されて来ましたが、2005年に日本脳炎ワクチン接種後に重症の「急性散在性脳脊髄炎」が発生し、これを契機に日本脳炎の「定期予防接種の積極的勧奨の差し控え」の勧告が厚生労働省から出されました。この「定期予防接種の積極的勧奨の差し控え」というのは「強く御希望する方には接種してもいいですが、『どうぞ、皆さんぜひ接種して下さい』とお薦めすることはしません。」というものです。日本脳炎はヒトからヒトにうつるものではなく、主にブタの体の中で増えた日本脳炎ウイルスをそのブタを刺した蚊がもらい、その後にヒトに刺して感染させます。従ってブタがそばにいる地域で蚊がたくさん出てくる季節が要注意です。ですので日本では西日本を中心にブタが人の生活環境のすぐ近くにたくさんいる地域や、東南アジアを中心とした海外が危険なのでこれらの地域に住んでいたり出かけたりする方を中心に「定期予防接種の積極的勧奨の差し控え」の勧告が出された後も接種は続けられていましたが、やはりその接種率は3~4歳の初回接種で見ると2004年の83%が2006年では4%と激減しておりました。

日本脳炎患者は毎年10名前後の発生数がありますが高齢者中心です。1994年に定期予防接種となってから小児の発症例はなかったのですが2006年に3歳の男の子が日本脳炎に罹り、多くの小児科医は一刻も早い新しい日本脳炎ワクチンの開発発売を望んでおりました。
ようやくこの6月2日に新しい日本脳炎ワクチンが発売使用可能となりました。ぜひ該当する年齢の方は保健所などにお問い合わせして予防接種票を戴いて接種することをお勧めします。ただ製造量がまだ十分ではないためどこの医療機関も希望される方全員に接種することはすぐには無理な状態ですが、同じ供給不足の続くHibワクチンがフランス産であるのと違ってこれは国産なので比較的早い時期に供給不足は解消されると思います。

日本脳炎予防接種スケジュール

日本脳炎定期接種年齢は1期の初回は生後6ヵ月以上90ヵ月未満ですが標準は3歳です。東京はブタがそばにいない環境であることと、DPT,Hib,MRなどのワクチン接種のほうが優先順位の高いことなどから標準の3歳接種でよろしいと考えます。また初回は1~4週の間隔で2回接種しますが1~2週の間隔の接種が抗体価の上昇がいいようです。その後1年後に1回追加接種して1期は終了となり、2期は9歳から13歳未満の間に1回接種します。